ベルギー南東部からルクセンブルグ、フランスにまたがるアルデンヌ地方。「バルジの戦い」
で有名な、深い森に囲まれた地域である。高地で霧が深く、常に湿っている土壌で育つ独自の
たばこ「スモア」は、独特の味わい。そのスモア100パーセントのたばこ。
多くの人が「葉巻のような香り」と表現するように、ダイナミックな大地の恵みを感じさせる
逸品。
メーカーの理念により、乾燥した状態で出荷されるので、お好みにより、加湿をしてほしい。
ただし、乾き気味のほうが、スモア本来の味わいが楽しめるという側面もある。
このヴィンセント・マニル社は今まで訪れた製品たばこ製造者の中で、古いタイプに属す
る。円筒ドラムに原料葉を入れて乾燥させるのが、唯一電動で動く機械。あとは、パッケージに
充填する作業からラベル貼りまで全て手作業。社長夫婦2人で作業をこなしている。博物館が
併設されていて、ヴィンセント・マニルの歴史に触れることができる。